「何がきっかけで走り始めたか?」
今日はそんなことを書こうと思う。
自分が走り始めるもう数年前から、相方が暇を見つけては走っていた。
彼女は学生時代、ずっと記録を更新することだけを目標に走っていたと聞いたことがあった。
というよりは、話を聞く限りでは『走らされていた』と言ったほうがいいのかもしれない。
もちろん、スター選手などではない。
ただ陸上、駅伝などで地元では有名な高校を卒業している。
アトランタオリンピックの女子マラソン日本代表選手輩出した高校の先輩でもある。
彼女の実家に帰ると居間にはそのときの陸上競技の表彰状がいまでも飾ってある。
仕事に行き詰まった時にはいつも彼女の存在が大きかった。
営業マンだった20代後半、売り上げが落ち込んでいた時に支えてくれたのも彼女だった。
そして、2011年3月
あの大震災があったときもそうだった。
そんな彼女から、一緒に走らない?と誘われたのが震災から2年半が経った2013年の12月だった。
震災以降、実家の両親のこと、仕事ことなどで心身ともに疲れがピークに達していた頃だったと思う。彼女はきっとそれに気がついていたのだろう。
走り続ければ、『結果が出る』ことを知っている彼女は、自信を失っている自分に「JOG」を勧めのかもしれない。
そんな勧めで始めたJOGだが、最近は記録を意識し過ぎているように見えるのか、
「そんなことばかり考えていると、走ることもストレスになるよ」とキツイひと言。
5/31
山中湖ロードレース
前回のハーフ記録を更新することを目標に大会に臨んだ自分がいた。
彼女はノンビリゆっくりのファンランに徹していた!
一緒に参加する大会では、いつも自分が先にゴールをする。
そして、いつもゴール地点でカメラを構えて彼女のゴール待っている。
気温が上がった今回の大会。
意識朦朧となりながらやっとの思いでゴールにたどり着いた自分。
そして、いつものようにカメラを抱え、ゴールする彼女を待った。
自分がゴールして40分後、
いつものように笑顔でゴールする彼女をファインダー越しに見た。
その時あらためて、
走り続けることの楽しさを教えてもらった気がした。