「直腸ガンです。癌細胞は切除しましたが、転移している可能性もあるので、調べてみましょう。」
覚悟はしていたが、やはり医師の口から「ガン」という単語が出たときには、ショックだった。
自覚症状がほとんどないので、ホントにガンなの?と疑ってしまうが、冷静に自己診断すると思い当たる節がないわけではない。
貧血の症状だったり、体重が減り続けていたり。スーパーの店内にいると必ずフラフラしてしまうし、上半身裸で鏡の前に立つと、薄っぺらな胸板が痛々しい。さらにジョグなのに疲労感がハンパない。加齢によるものだろうと思っていたが、いま思うとそれだけではないことは明らかだ。
火曜日、ほかに転移していないかを検査してもらった。その結果は来週になるが、覚悟はしていた方がいいだろう。
検査を終えて帰宅後、いつもの河川敷へ。大山に沈む夕日を眺めながら相方と10kmジョグ。「こんなに元気なのに」
いまはただ走れることに感謝するしかないが、歳を取るってこういうことなんだとあらためて思う。
んでは、まだ。