昨日は娘の学位授与式に出席してきた。
総長の告辞では、はじめに軽井沢スキーバス転落事故で亡くなった学生のことに触れた。そして社会に旅立っていく卒業生に軽井沢の事故から学んで欲しいと。
告辞のなかでいくつか印象に残ったことをここに記録しておこう。
自分の損得だけでなく、自らの行動や考えがどのような社会を生み出すことになるのか、人々にどのような影響を与えることになるのか考える習慣をぜひ身につけてほしい。
日々、何かを選んで生きている。価格が安いことは何にも増して魅力がある。でも値段が安いものには、その背後に理由がある、ものやシステムを価格ではなく質で見る眼を養って欲しい。
労働に対するフェアでない支払い、労働基準を守らずに長時間働かせること、偽装、さらに質を落として大量生産。ひとりひとりが良いものを選ぶ力を身につけることによって、質の悪いものは売れなくなり、社会は少しずつ良くなる。
何が優れているか判断できる人になって欲しい。
娘には「自主・自律」の精神でこれかも頑張って欲しいと願っている。
娘へ
卒業、おめでとう。