Days of Mac and Run

2022年6月に腰椎後方固定術で腰部にチタンスクリューを埋め込んだ元サブ3.5ランナーのジョグブログ

かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソン2017 その2

30キロまでは難なく走れる自信があった。しかも今回は板橋よりもペースを落としている。後半コースがフラットになったところからペースをあげよう!そんな意気込みで走り始めたが、膝の痛み、足指の皮が剝け、さらに耳鳴りにも悩まされ、序盤で早くも失速。25キロからは走ったり歩いたりの繰り返し。周りのランナーも同様に苦しそう。コースを外れ、自動販売機で飲料水を買って飲んでいるランナーの姿をあちらこちらで見かける。フルマラソンの大会に何度か参加しているが初めて見る光景だった。

 

〜25㎞ 39分54秒
〜30㎞ 40分05秒

 

30キロ地点を過ぎて、4時間半のペーサーに抜かれる。この時ばかりはペーサーにゴールまで引っ張ってもらおうと必死なって食らいつくが、エイドに立ち寄って水を頭からかけてる間に、ペーサーの頭に付いている目印の風船がドンドン小さくなっていった。

 

この頃には耳鳴りがひどくなり、さらにエイドのスポーツドリンクも受けつけなくなっていた。お腹がおかしい。唯一、オレンジだけはレモンを搾るようにして果汁を飲むことができた。

 

もしかして熱中症

 

その時頭に浮かんだのが、家族と翌日の仕事のこと。ここで倒れたら、家族や職場からも「マラソン禁止令」が発令される。

 

棄権しようか。

 

でも棄権したランナーを収容する「収容車」は24㎞地点で見かけたが、この先ではどこで収容してくれるのだろう。そんなことを考えながらトボトボ、いやヨボヨボと走っていた。

 

あとで知ったが、FBでつがっている友人は、この24㎞地点で棄権。待機していた収容車4台はあっという間に満員になったらしい。

 

〜35㎞ 41分12秒
〜40㎞ 41分12秒

 

そしてこれもあとで知ったことだが、5時間以降にゴールしたランナーは給水が足りず、地獄のようだったとのこと。ネット上ではマナーの悪いランナーのことがアップされていた。

 

給水所で他のランナーを押しのけて平然と割り込む。飲んだ後の紙コップをゴミ箱に捨てず、道路にポイ捨て。さらに驚いたことに紙コップの準備に手間取っていたエイドで複数のランナーが2リットルのアミノバリューを占領してラッパ飲みしていたという。ペットボトルのアミノバリュー1本で、どれだけのランナーが給水できたのだろう。エントリー料を払っているから、何でもあり!俺らはお客様だ!っていうのはここでは通用しない。ボランティアの皆さんのおかけで、走らせていただいているという気持ちを持って参加するべきだと思う。

 

灼熱のかすみがうら、景色を楽しむこともなく、ただただヨボヨボと走り続けていた。(自分では走っていたつもり)

 

途中、収容車が待っいたら間違いなく途中棄権したと思う。幸か不幸かそのきっかけがないままにゴールまであと2キロの地点まできていた。

 

最後の2キロ、沿道から応援する人も多くなり、最後の力を振り絞ってゴールを目指す。キロ6分を切るペースで走っているつもりだったが、あとで記録票をみるとやはり8分ペース。ようやくゴールが見えた時には、陸地を求めて大海原を漂っていた漂流者が無人島を見つけたような気持ちだった。

 

やっと終わる。

 

そして、両手を高々と上げてゴール。
(いつもは五十肩で左腕が上がらないのに、この時ばかりは痛みを感じなかった)

 

やっと終わった。

 

ゴール後、偶然にfuruhon-yaさんに会うことができた。結果を聞いてみるとfuruhon-yaさんも4時間をこえる結果だったという。

furuhon-yaさん、お疲れ様でした!

 

荷物を受け取って更衣室ではなく芝生のある競技場?へ。走り終えて寝転がっているランナー、仲間と検討をたたえ合っているランナーの脇でひとりポツンと着替え。

 

まわりのランナーの話しを聞いていると、やはりPBより30分から1時間ほど遅れてゴールしているようす。

 

灼熱地獄のかすみがうらマラソン

 

真夏の北海道マラソンはどうなるんだろう…。

 

16時10分土浦始発上野行きの常磐線に乗り込み帰路につく。松戸で千代田線に乗り換え、代々木上原へ。そして小田急線に乗り換えたが、さすがに座ることができず、つり革につかまっていた。走り終えてからずっと身体が火照っていることに気づいていたが、おそらく軽い熱中症だったのかもしれない。気分は相当悪かった。

 

土浦から約2時間半かかってようやく自宅のある最寄り駅に到着。駅から自宅までは徒歩5分。ヨボヨボと歩いていたら、娘が迎えに来てくれていた。途中でカエルコールしたときの声がガラガラ声で相当疲れていると思ったらしい。

 

そして無事帰宅。

 

浴槽に入れないほど手足が日焼けしていた。さらに左足の親指に巻いたカットバンは血で真っ赤に。大好きなホッピーもビールも受け付けず、そのまま布団に倒れこんでしまった。

前日に測った体重からなんと4.5キロも減っていた。

 

記録
TIME:4時間56分59秒(グロスタイム

順位: 5932位/13962人中

最高気温 26.4℃

 

そして翌日の月曜日、「仙台国際ハーフマラソン」のゼッケンが届いていた。

 

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長野マラソンを走り終えたバンビ (id:rain-cascade)同様、

当分走りたくないです(´・ω・`)